第14回国際ゲノム会議 運営事務局

ご挨拶

次世代シークエンサー技術の進歩により、ゲノム科学は生命科学研究の基盤としての重要性が一層増す一方で、我が国でも2020年にはがんゲノム医療中核拠点を中心に、がん遺伝子パネル検査が保険診療として開始されるなどゲノム医療への応用が推進されております。がんゲノム情報は患者に対しては最適の治療法選択のためのエビデンスとなる一方、分子標的医薬品の開発において対象となる症例群の同定、コンパニオン診断薬の開発など医薬品産業にとっても大きなインパクトが期待されております。

ゲノム解析技術の開発は一段と加速化されており、ナノポア解析など長鎖DNA読み取り技術を用いたヒトゲノム解析、一細胞解像度のマルチオミクス情報収集が急速に進んでおります。膨大な情報処理を行う解析基盤の整備や人工知能を含めた解析技術の深化が新たな生命科学におけるデータドリブンの発見をもたらし、さらなる応用をよぶという新たな発展が始まっており、国際連携によるゲノム科学研究の加速化も期待が大きいところです。

第14回国際ゲノム会議は、新型コロナウイルスの感染拡大により、開催延期を余儀なくされてまいりましたが、このようなゲノム医科学分野の急激な発展を受け、その最新成果と新技術がもたらす新たなる展開を展望することを目的とし「20 Years of Genome Sequencing」(仮題)をテーマに、2023年10月4日~6日の3日間、一橋講堂(旧学術総合センター)で開催する運びとなりました。

加えて、2023年はヒトゲノム解読完了から20周年という節目であり、ゲノム研究の成果を研究者のみならず、社会へもアピールしていくことは大いに意義あるものと考えております。

組織委員長: 油谷 浩幸

主催:
一般社団法人ゲノムテクノロジー研究会
共催:
学術変革領域研究「学術研究支援基盤形成」先進ゲノム支援
後援:
一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)
お問い合わせ:
Email:14agw@14agw.jp
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